門井果樹園の紹介

 「美味しい!」そう言っていただける梨をお届けできるように、ひとつひとつの梨に愛情を注ぎながら育てています。
 ひとくくりで『梨』と言っても品種によって食感も甘さも舌触りも全く異なるフルーツです。8月に収穫される早生の夏の味覚から10月以降に収穫してお正月まで味わうことができる秋の味覚まで、その時々の『旬の梨』を販売しております。
 機会がありましたら、ぜひ、門井果樹園の梨をご笑味ください。
皆様のご来園を心よりお待ちしております。

現在は、父と母、3代目の「梨屋のこせがれ」が愛情をこめて梨を栽培しています。

ごあいさつ

梨とともに歩んで60年!
 当園では、お客様に本物の完熟で安心な果実を提供するため、かれこれ60年。「安心・安全・高品質」を目指して、いろいろ土づくりや枝の管理を工夫しています。多量要素を抑えて、微量要素を補うことで栄養バランスのとれた土壌を作り上げました。葉果比をつきつめ、太陽光をいっぱいあびる選定法を考えました。
 ひとつひとつの梨に愛情をこめて、手間暇かけて、丹精込めて果実を育てています。ぜひお気軽にお越しいただき、風味豊かな旬の味覚を、どうぞご笑味ください。

果樹園の紹介

 門井果樹園は昭和20年代、戦争から帰ってきた祖父が開園しました。当時は長十郎を栽培していました。昭和34年に現在の園主(父)が就農。34年、38年に幸水を新植、45年に豊水を高接ぎし、果樹園の規模を拡大していきました。
 昭和45年に予備枝を取り入れた側枝更新サイクルを、園主自らが考案・発表し、雑誌に投稿。以後、試行錯誤を繰り返し、現在、全国の梨作りの主流となる予備枝の育成方法を確立させました。
昭和の梨は、MサイズやLサイズが中心で、SサイズやSSサイズの小玉の梨もあったほど。しかし育成方法が確立した現在は、梨の大きさ、糖度、旨みとも飛躍的に向上し、梨の美味しさが格段にアップしています。
 園主は独自の育成方法を発表以降も、さらに緑枝管理技術の研究を続け、母と二人三脚で人生のすべてを『美味しい梨』を作ることに費やしてきました。現在、当園で販売している梨は、園主と母が60年もの歳月をかけて技術と知識と知恵、そしてさらにもっともっと美味しい梨を作りたいという希望を注ぎこんだ梨です。
 3代目が就農した現在、新たに8月早々から収穫できる品種から、こたつの中でもお召し上がりいただける晩成の品種まで、もっともっと梨の味をお楽しみいただけるよう、新品種の改植を積極的に進めております。
 今後も門井果樹園の梨作りに、ご期待ください。

こだわりの土づくり

毎年、収穫が終わると大型トラックで大量の有機肥料や堆肥を運び込んでいます。カニ殻、海藻、魚粉など、安全な有機肥料や堆肥をふんだんに使って栄養分のぎっしり詰まった土を作るためです。また、牧草やクローバーなどの下草をわざわざ梨畑一面に生やした早生栽培を行っています。月に何度も草刈りをする手間が増えるのですが、草生栽培は土壌の浸食を防止する効果や下草の根が伸びることによる深耕効果、有機物の補充効果などなど、手間をかけた分だけ利点がいっぱいあるのです。

こぼれ日の差し込む梨畑

梨畑は多目的防災網で覆われており、雹害や外部から飛来する害虫などの心配も少なく、太陽の光をいっぱいに浴びることのできる無袋栽培(果実に袋をかぶせない栽培)をしています。
そして梨の葉が効率よく光合成してたくさんの養分を作り出せるように徹底した枝の管理。出来るだけ多くの葉が棚面に広がり、棚下にこぼれ日が差すように枝を配置していきます。
「こぼれ日」とは、園主のこだわりです。太陽の光が棚面一面に注がれて、葉の隙間から溢れた光がこぼれ落ちる梨園。
美味しい梨を作るために、枝や葉の配置にまで気を配り、枝の成長に合わせて管理が必要な手間のかかる作業をしています。

 当園の門井源典が黄綬褒章を受章いたしました

令和4年春の国家褒章に際しまして、当園の門井源典が『黄綬褒章』の栄に浴しました。
この栄誉は、梨栽培に関しまして関係各所のみなさま方の多年に亘るご支援ご協力によるものと考えております。
みなさまには心より感謝の意を表しますとともに、今後も梨の栽培技術の向上に精進してまいります所存でございますので 、何卒一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。